「パタパタと歩いて(ボーリングの)ボールを落とす」を英語で言ってみたい。
John Updikeの"Rabbit, Run"からの引用です。
“Ruth was funny. Her bowling was awful; she just sort of paddled up to the line and dropped the ball. Plok. Every time, in Gigi, the stereophonic-sound loudspeaker behind them in the theater would blare out she turned around and said “Shh” as if it were somebody in the theater talking too loud..."
「ルスは面白い。彼女のボーリングはひどかった。ボーリングレーンのラインまでパタパタと歩いていってただボールを落とすだけのようだった。映画の”Gigi”を見ている時背後の大音量のステレオスピーカーが大きな音をたてる度に、彼女は振り向いてまるで映画館で誰かが大きすぎる声で話しているかのように『シー』と言った。」
"to paddle up to the line and dropped the ball" = 「ボーリングレーンをパタパタと歩いてボールを落とす」
"paddle"をググると以下のように説明されています。
"a short pole with a broad blade at one or both ends, used without a rowlock to move a small boat or caonoe through the water"
要はボートやカヌーの漕ぐためのパドルですね。
動詞としての意味に以下のものがあります。
"beat (someonne) with a paddle as a punishment"
「罰としてパドルで(誰かを)叩く」
個人的なイメージとしては厳格な歴史のある寄宿舎学校で規則に厳しい先生が体罰として生徒のお尻をパドルでバンバン叩くイメージです。
動詞としての他の意味には以下のものもあります。
"walk with bare feet in shallow water"
「浅瀬を裸足であるく」
裸足で歩くとパドルで水を叩いたかのような音を立てて歩くことになります。
この意味が冒頭の引用にある「パタパタと(音を立てて)歩く」になります。引用部の中の登場人物は、まるで音を立てて浅瀬を歩くかのようにボーリングのレーンをぱたぱたを音を立てて歩いているイメージです。
元高校バスケットボールのスター選手だったラビットはある日奥さんを置いて家出します。
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